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ONEの取り組み|ひとつになるために

第一線の研究者と、海運の未来を語り合う。 ONEの新たな挑戦「コンテナ海運サミット」

藤原愛之
Corporate Strategy & Sustainability | Manager
藤原愛之
2024年2月29日

第1回コンテナ海運サミット、参加者全員でお揃いのパーカーを着るのが伝統(?)

ONEは昨年から、産学連携プロジェクト「コンテナ海運サミット」の開催に取り組んでいます。ONEの社員と大学の研究者が集まり、海運の将来のために何が大切で、何が課題なのか、その解決策などを議論する場です。昨年2回の開催を踏まえ、第3回目も近々開催予定というこのサミット。そもそもどんなきっかけで始まったのか、サミットの企画運営に携わった担当者に話を聞きました。

海運が抱える複雑な課題を、高く広い視点から考えたい。

2020年から22年にかけて、パンデミックの影響により海運を含む世界のサプライチェーンは、前例の無い規模の大きな混乱に見舞われました。

「衣類、食料、家電など日常生活に不可欠な品物のほとんどは、コンテナを使って“海の道”で輸出入されています。感染症などのリスクに直面しても揺るがない、安定した物流網をつくり上げるというコンテナ海運の使命を改めて痛感しました」

ONEで経営戦略や社員教育プログラムなどの業務に携わるマネージャーの藤原愛之はこう振り返ります。

また、海運の使命という点では地球温暖化防止の取り組みも真剣に取り組まなければならない課題の一つ。

「コンテナを輸送する際に船舶から排出されるCO2など温室効果ガスは、地球や海に少なからず影響を与えます。温室効果ガス削減や海洋環境の保全などにも取り組む必要がありました。

藤原愛之 / Manager, Corporate Strategy & Sustainability

ただ、どんなときでも安定した海運の実現や環境問題は、いずれも大きなスケールの課題で、企業1社の知識や経験だけでは向き合うのは困難です。そこでONEが考えたのが、多彩なバックグラウンドを持つ方たちとの自由闊達な議論を通じ、これらの課題に突破口を見出していこうというアイディア。

「これまでのやり方にとらわれずにコンテナ海運の未来を描くためには、様々な知識や経験を持っている方々と複雑な課題について意見を交わすことが必要だと考えました。高く広い視点から課題に向き合うためにも、学術的な立場からコンテナ海運の現状を分析することが重要だと考えたのです。そういった意味で、議論の相手として、大学などの研究者の皆さんに声を掛けることにしました」

多彩な研究者を集めるために、コンセプトはどうあるべきか。

より広く大きな課題に臨むために、研究者の皆さんと議論するプラットフォームをつくりたい、というビジョンから始まったプロジェクト。ただ、今までに類を見ない挑戦だけに、実現に至るまでには困難も多かったようです。そもそもサミットの企画・運営を任されたとは言え、外部の人を巻き込んでのイベント開催などこれまで経験がなく、また本来の担当業務から言ってもさほど関係があったわけではありません。

しかし、「まぁいいか」と楽しみながら、新しいことにどんどんチャレンジしていくのがONEの流儀。戸惑いながらも、多くの人と協力しあって一歩一歩前へ進んでいきました。

シンガポールで開催された第2回サミット

最初に悩んだのは議論のテーマ設定でした。

「議論のテーマを特定の分野に定めてしまうと、同時に研究者の領域を狭めることになり、広い視点での議論ができなくなるのではないかというジレンマがありました。そのジレンマを打破するために、コピーライターやWEBデザイナーなどクリエイターの方々の力を借りてコンセプトの言語化に取り組みました」

当初、パーティのようなイベントを頭の中で描いていたそうですが、どのようなコンセプトを定めれば実現できるのか、とても苦労したそう。「コンテナ海運サミット」というネーミング・コンセプトを定めることによって、「高い視点から大きな課題を議論する場という共通認識をつくり上げることができたと思っています」と話します。

このコンセプトに沿って、社員のつながりで参加者を募った結果、日本国内の大学から「船」「海」「環境」などの分野に取り組む第一線の研究者の参加が実現したそうです。

サミットではONEからも自社の最新の取り組みを紹介

ESGやテクノロジーをテーマに議論。
「イノベーションプラットホーム」の始まり。

2023年3月16日に開催した第1回目のサミットは、長崎の出島で開催することになりました。

ESG、海運、サプライチェーン、船舶工学などの分野で活躍する16人の専門家、およびONEシンガポール本社から企業戦略、環境、オペレーション、船隊整備、人材開発などを担当する各部門の責任者が参加しました。

サミットのメインは意見交換。グループディスカッションのテーマは「コンテナ海運のESGを見据えた将来の在り方」と「コンテナ海運の将来を変えるテクノロジー」の2つにに設定したそうです。

「初回はコンテナ海運の将来を一緒に考える仲間づくりを目標にしていたので、議論のテーマを広めにしました。ONEの社員と研究者が脱炭素化や効率的で安定したサプライチェーンの構築、環境保全などについて意見を活発に交わす姿が印象的でした」

大盛況のうちに終わった第1回目のサミットから約5ヵ月後、第2回目のサミットを2023年8月3日に開催。世界有数の海事産業都市であり、またONEが本社を置くシンガポールで実施しました。この時は日本に加えてシンガポールの研究者も招き、参加人数も90人に増加。ディスカッションのテーマに「海運分野における人材開発」などを追加して4つのテーマで議論するなど、幅の広がりを見せたと言います。

第2回サミットには90人以上が参加した

海運の未来を担う若い人材との出会い。
そして、もっとグローバルな未来へ。

コンテナ海運サミットの成果は、少しずつ芽吹いているようです。具体的な成果や今後の展望について、藤原はこう説明します。

「コンテナ海運サミットでご一緒した先生が所属する複数の大学と、ESGやコンテナオペレーション全般に関する共同研究や共同実験などに取り組んでいます。また、ONEの社員が大学でゲスト講師を務める機会も。私も複数の大学でコンテナ海運に関する講義を担当しました。今後、各大学からのインターンシップの受け入れも決まっています」

いずれもサミットで生まれた縁がきっかけになった。未来の海運を担う若い力との出会いは大きな収穫だと手応えを感じているようです。

目標に掲げていた「イノベーションを起こすプラットフォームをつくる」ことができつつある今、これからの目標は、ずばり「グローバル展開」だと言います。

前向きな表情で語る

 「海外の大学や企業とのつながりを開拓していきたいです。グローバルに開かれたサミットという場をつくることで、さらに多様な目線で未来志向の語り合いができると考えています。もっとグローバルなネットワークを生み出せるように、サミットを発展させていきたいです」

まずはアジアの各国で接点をつなげていき、点から線、そしてひいては面のようなネットワークを構築するのが今後の夢だそう。

「海運の世界にも、未来に向かってひたむきに研究している人がいます。当たり前のことですが、目の前の業務に向き合う日々の中で、そうした人たちと出会う機会は少ないもの。改めて人と人の縁の大切さを感じていますし、そこから発展していく未来に期待しています」会社の枠を超えた出会いを起点に、コンテナ海運の未来をアップデートしていこうとする強い意気込みを感じました。

関連情報

  • コンテナ海運サミット | 持続可能なコンテナ海運の未来を、いっしょにつくろう。

2024.3.26(火)長崎 出島でVol.3が開催!コンテナ海運のESGを見据えた将来の在り方やコンテナ海運の将来を変えるテクノロジーについて議論を深めていただきます。

話し手
藤原愛之
Corporate Strategy & Sustainability | Manager

経営戦略や、人材開発や産学連携等を担うONE ACADEMYの運営などを担う。

聞き手
ONE特派員

ONEの存在を世の中に伝えるために、あらゆるプロジェクトに密着する特別報道チーム。ONEのビジネスや、海運・環境を考える姿勢を伝えるべく、プロジェクトについて気になる「なぜ?」「なに?」を掘り下げていく。

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